- 会議の録音を文字にするだけで1時間以上かかってしまう…
- ボイスレコーダーの音声をそのままAIに読み込ませる方法がわからない…
- 自動で作れると聞いたけど結局どのツールを使えばいいのか迷う…
会議のボイスレコーダー録音があるのに、文字起こしと整形で1時間以上かかっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ボイスレコーダーの音声からAIで議事録を自動作成する手順を、ツール選びからプロンプトまでそのまま使える形で解説します。
録音データが議事録になるまでの流れと、AI活用で変わること
手作業との違いを整理しながら、AI自動作成の全体像を把握しましょう。
手作業の議事録作成に時間がかかる理由
録音を聞き直しながら手作業で議事録を作ると、会議時間の2〜3倍の時間がかかるのが一般的です。1時間の会議なら、議事録の完成まで2〜3時間を要する計算になります。
時間がかかる主な理由は、作業が「文字起こし」「要点の取捨選択」「フォーマットへの整形」という3つの工程に分かれているからです。録音を一時停止しながら書き起こし、発言の中から重要な内容だけを拾い上げ、さらに読みやすい形に整える作業を、すべて手作業でこなさなければなりません。
AIを使うと、この3工程をほぼ自動で完了できます。録音データをAIツールに渡すだけで文字起こしが終わり、そのテキストをChatGPTやClaudeに貼り付ければ要点整理と議事録フォーマット化まで一気に処理できます。作業時間を数十分単位で短縮できるのが、AI活用の最大のメリットです。
- 作業時間の目安
手作業では会議時間の2〜3倍かかるのが一般的。1時間の会議で2〜3時間を費やすケースも珍しくない。 - 3工程がボトルネック
文字起こし・要点整理・フォーマット化の3つすべてを手作業でこなすことが、時間のかかる根本原因。 - AIで3工程を自動化
録音データの文字起こしからフォーマット化まで、AIを組み合わせることでほぼ自動で完結する。
ボイスレコーダーの録音からAIで議事録を自動作成する手順
録音ファイルを用意してから議事録が完成するまでのSTEPを順番に解説します。
STEP1:音声を文字起こしするツールを選ぶ
ボイスレコーダーで録音したMP3・WAVファイルを議事録にするには、まず音声を文字起こしするツールを選ぶ必要があります。代表的なツールは「Notta」「Whisper(OpenAI)」「Googleドキュメントの音声入力」の3つです。
Nottaはブラウザにファイルをアップロードするだけで日本語の文字起こしが完了します。操作がシンプルで、無料プランでも月180分まで使えるため、初めて試す方に向いています。
Whisperは、OpenAIが開発した文字起こしエンジンで、ローカル環境またはAPIで動かせます。録音データを社外サーバーに送れない場合や、社内セキュリティポリシーが厳しい職場では、Whisperのローカル実行が現実的な選択肢になります。
STEP2:文字起こしテキストをChatGPTに貼り付けて議事録を整形する
文字起こしが完了したら、そのテキストをChatGPTに貼り付けるだけで、議事録として使える形に整形できます。話し言葉や「えー」「あの」といったフィラー、同じ内容の繰り返しが含まれていても問題ありません。プロンプトで出力形式を指定すれば、ChatGPTが自動的に整理して出力してくれます。
指定する形式は「決定事項・アクションアイテム・担当者・期限」の4項目がおすすめです。この形式にしておくと、会議後の共有や進捗管理にそのまま使えます。以下のプロンプトをコピーして、文字起こしテキストを貼り付けて送信してください。
あなたはビジネス会議の議事録作成のプロです。以下の指示に従って出力してください。
# タスク
会議の文字起こしテキストを読み取り、実務で使える議事録に整形する
## 入力情報
・文字起こしテキスト:【文字起こしテキストをここに貼り付ける】
## 出力形式
・冒頭に「会議概要」として日時・参加者・議題を記載する(不明な場合は「不明」と記載)
・「決定事項」「アクションアイテム」「担当者」「期限」の4項目を表形式で出力する
・フィラー・言い直し・重複表現は削除して要点のみ残す
・話し言葉は書き言葉に変換する
・出力は日本語のですます調で統一するSTEP3:出力された議事録を確認・修正して共有する
AIが生成した議事録は、そのまま送付せず必ず3点を確認してから共有します。固有名詞・数字・担当者名は音声認識で誤変換されやすく、実務上のミスにつながりやすい箇所です。
確認するのは「決定事項の抜け」「担当者名の正確さ」「期日の一致」の3点だけで十分です。元の録音を全部聞き直す必要はなく、AIが出力した議事録の該当箇所だけを録音と照らし合わせれば、数分で確認が終わります。
たとえば「田中さんが対応」と出力されていても、録音では「田中部長が鈴木さんに依頼」という内容だったケース는よくあります。担当者がずれたまま共有すると、誰も動かないまま期日を迎えてしまいます。この3点だけを押さえれば、実務で使える議事録として関係者に共有できます。
そのまま使えるプロンプト集
会議の種類によって使い分けられるプロンプトを2パターン用意しました。
通常の社内会議・定例ミーティング向けプロンプト
週次定例や部門会議の議事録には、決定事項・アクションアイテム・次回確認事項の3点を整理するシンプルな構成が適しています。ボイスレコーダーの書き起こしテキストをそのまま貼り付けるだけで、すぐに使えるプロンプトです。
あなたはビジネス文書作成のプロです。以下の指示に従って出力してください。
# タスク
会議の書き起こしテキストをもとに、社内共有用の議事録を作成する
## 入力情報
・会議名:【例:週次営業定例】
・開催日:【例:2025年7月10日】
・参加者:【例:営業部 田中・鈴木・山田】
・書き起こしテキスト:【ここに書き起こし全文を貼り付ける】
## 出力形式
・会議名・日時・参加者をヘッダーとして記載する
・「決定事項」「アクションアイテム(担当者・期限付き)」「次回確認事項」の3つの見出しで整理する
・箇条書きで簡潔にまとめる
・1項目あたり1〜2文以内に収める
・敬語・ですます調は不要、体言止めで統一するアクションアイテムの欄には担当者名と期限を必ず含めるよう指定しているため、誰が・何を・いつまでにやるかが一目で確認できる議事録に仕上がります。書き起こしの精度が多少低くても、AIが文脈を補って整理してくれます。
プロジェクト会議・複数社が参加する打ち合わせ向けプロンプト
複数社が参加する会議では、発言者の所属や役割がバラバラに記録されるため、「誰がどのタスクを持ち帰ったか」が議事録の中に埋もれがちです。このプロンプトは、会社名・担当者名・タスク内容を紐付けて整理する構成になっています。社外メンバーが含まれる打ち合わせでも、そのまま使えます。
あなたはプロジェクト管理に精通した議事録作成のプロです。以下の指示に従って出力してください。
# タスク
ボイスレコーダーの文字起こしテキストをもとに、複数社が参加した打ち合わせの議事録を作成する
## 入力情報
・文字起こしテキスト:【文字起こし全文を貼り付け】
・会議名:【プロジェクト名または会議名】
・開催日:【日付】
・参加者:【氏名・会社名・役割をそれぞれ記載】
## 出力形式
・冒頭に「会議概要」として日時・参加者・目的を一覧で記載する
・発言内容は会社名と担当者名を明記して整理する
・決定事項・保留事項・次回確認事項を分けて記載する
・アクションアイテムは「担当者名(会社名)/内容/期限」の形式で一覧化する
・敬語を用いたビジネス文書形式で出力するまとめ
今回はボイスレコーダーとAIを組み合わせて議事録を自動作成する方法を解説しました。
- 音声文字起こしツールでテキスト化し、ChatGPTで整形する3ステップで完結する
- 社内定例とプロジェクト会議では使うプロンプトを使い分けると精度が上がる
- 出力結果を確認・修正してから共有するひと手間で品質を保てる
会議効率化に興味がある方は、AI議事録テンプレートの記事も参考にどうぞ。



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