脳科学でわかった悪口を言わない方が良い理由

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悪口でストレス発散は嘘?脳科学でわかった悪口を言わない方が良い理由を解説!

仕事や人間関係のもつれなどで悪口や愚痴をこぼしたくなるときは誰にでもあるはずです。

ただいくら嫌なことがあっても悪口は言わない方が良いです。

これはキレイごとではなく他人への悪口はあなたの脳に深刻なダメージをもたらします。

この記事では他人への悪口があなたの脳にどのような影響があるのかを紹介しながら、悪口を言わない方が良い理由を科学的に解説していきます。

記事を読み終える頃には悪口を言いたくなっても我慢しようという気持ちになれますよ!

 


悪口を言わない方が良い理由

 

脳は他人と自分を区別できない

脳は人の悪口を自分の悪口と勘違いする

 

「脳は他人と自分を区別できない」というのがどういうことかと言いますと、脳には主語を認識できる部分とそうでない部分があります。

そして感情を司る脳の部位は主語を認識できません。

 

例えば、あなたが誰かに対して次のような悪口を言ったとします。

 

「あの人は嫌味な性格で嫌いだ!」

 

当然あなたは嫌いな人に対して悪口を言ったつもりでしょうが、脳は次のように認識します。

 

「あの人は嫌味な性格で嫌いだ!」

「嫌味な性格で嫌いだ!」

「私は嫌味な性格で嫌いだ!」

 

このように脳は他人の悪口を自分の悪口として認識してしまうことが脳科学でわかっています。

すると脳内ではストレスホルモンであるコルチゾールが大量に放出されて脳にダメージを与えます。

 

悪口で脳機能が低下する

認知機能が低下する

 

悪口によりコルチゾールが分泌されるとストレスを感じるだけではなく、思考力や集中力、記憶力、判断力といった認知機能が低下します。

簡単にいうと頭がバカになるということです。

そして脳機能が低下することで負のスパイラルにハマってしまいやすくなります。

 

たとえば仕事のミスを上司に怒られてしまったとします。

そこで愚痴をこぼしてしまうと次のような悪循環にハマりやすくなります。

 

上司の悪口を言う

脳は自分への悪口だと勘違いする

ストレスホルモンが分泌されて脳機能が低下する

脳機能の低下により再びミスをする。

上司に怒られる

 

このように仕事などの場面で悪口をいうと脳機能が低下してミスをしやすくなります。

 

あなたの周りにも、仕事ができない愚痴ばかりこぼしている人っていませんか?

逆に仕事ができる人で悪口をいう人は少ないのではないでしょうか?

 

これは偶然ではなく悪口が脳機能に与える影響がそれだけ大きいということです。

 

 

悪口でストレス発散は嘘

さきほど悪口をいうと逆にストレスが溜まるとお伝えしましたが、中には「悪口は楽しいしスッキリとする」という方もいるかと思います。

 

実は悪口を言うとストレスホルモンだけではなくドーパミンという脳内麻薬が一緒に分泌されます。

ドーパミンは別名「幸福ホルモン」とも呼ばれておりワクワクしたりドキドキした感覚になります。

 

悪口によりドーパミンが分泌されると「悪口=楽しい」と脳は認識してストレスが発散されたように感じます。

ただ、ドーパミンが分泌されている裏ではストレスホルモンであるコルチゾールが蓄積されています。

 

悪口でストレス発散ができるというのは脳内麻薬による幻想にすぎません。

 

悪口は性格ではなく脳内麻薬による依存症状

悪口ばかり言う人は性格に問題があるように思われがちですが、実はドーパミンの過剰分泌による依存症状の一つです。

 

ドーパミンの特徴の一つが、快楽を求め続けるというものがあります。

ドーパミンによって快楽を感じると脳は再び快楽を求めます。

しかも、前回よりももっと大きな刺激を求める特徴があります。

 

タバコで例えると、最初は1日1本で満足できていたのが日を追うごとに多くの本数を求めだします。

悪口も同じで、最初は小さな悪口で満足していたのに、気づけばヒドイ悪口や愚痴を頻繁に言わないと気持ちのモヤモヤがとれなくなります。

 

悪口ばかり言っている人の大半は性格に問題があるのではなく、脳内麻薬の過剰分泌によるものです。

 

 

悪口を言わないけど聞こえてくる場合の対処法

悪口を言わないけど聞こえてくる場合の対処法

 

勘の良い方ならお気づきかもしれませんが、例えあなたが悪口を言わなくても、人が言っている悪口が聞こえてくるだけで脳はダメージを受けます。

あなたの周りに、常に誰かの悪口を言っているような人がいる場合はできるだけ距離を置きましょう。

もし距離をおくことが難しく、会話に参加しないといけない場合にはできるだけプラスの内容で話を終わらすようにしましょう。

 

例えば誰かが「Aさんは仕事でミスばっかりして使いものにならない」と言ったら、「でも、今回の件で私たちも学ぶことがあるし頑張っていきましょう」と言ってみるのも良いです。

プラスの内容で終わらすことで周りの雰囲気も良くなりますし、脳へのダメージを最小限に抑えられます。


最後に

イラダチであったり自分を認められたいといった心理から、つい悪口を言いたくなることは誰でもあるはずです。

ただ、今回ご紹介したように悪口は無意識のうちに自分自身を傷つけてしまいます。

 

悪口を言うことでストレスを発散しているつもりが逆にストレスを増幅させています。

他人の悪口を言っているつもりが、脳からすると自分に対して悪口を言われていると勘違いしてダメージを受けます。

人の悪口をいうことで自分はスゴイんだと周囲に訴えているつもりが、脳機能の低下によって逆効果に働いてしまいます。

 

悪口を言わないことは人を傷つけないことはもちろんですが、あなた自身を守るためでもあります。

今日から悪口を言いそうな場面に遭遇したら、「悪口を言わないのは自分を守るため」と思い出してみてください。

きっと毎日の生活が変わってきますよ♪

 

タケ
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