「明日には保険の支払いをしなければいけなかった」
「そういえばまだ本が読みかけだった」
「あの仕事も速く終わらせないと…」
仕事や勉強、作業に集中したいのに気づけば他のことを考えてしまっていた。
このような経験はあなたにもありませんか?
こうなってしまうとそちらのことが気になって、集中力が落ちるだけではなく最悪今やっている作業を中断してしまうかもしれません。
今回はあなたの集中力を邪魔する原因と対策について科学的な面から紹介していきます。
他のことを考えてしまって集中できない原因とは?
まず対策を知る前に、なぜ気づけば他のことを考えてしまうのかという原因を知る必要があります。
これは心理学でいう「ツァイガルニク効果」と呼ばれるもので、人は完了したものより未完了のものの方が気になるという心理現象です。
身近な例でいうと、テレビ番組をみていたら良いところでCMが入ってしまい続きが気になることはよくありませんか?
コミック漫画でも盛り上がるところで終わらせることで読者により記憶に残るようにしています。
このように人は完了したものよりも未完了のものの方が強く記憶に残るメカニズムになっています。
では、「他の要件を済ませない限り他のことを考えてしまうのか?」というとそういうわけではありません。
コントロールする対策はしっかりとあります。
他のことを考えずに集中する方法
ツァイガルニク効果で無意識のうちに他のことを考えてしまうのはどうしようもないように感じますが対策はあります。
基本的に考えてしまう内容の大半が「予定」や「今後やるべきこと」です。
ですので一旦これを紙に書きだしてしまいます。
そして、
- 「メールは昼食後に送る」
- 「〇〇さんには明日の9時に電話する」
- 「昨日買った本は今夜読む」
と紙に書いて目の届くところに置いておきます。
ツァイガルニク効果で他のことを考えやすいのは進行形の未完了のものです。
「これはいつやろう?」と思うのは未完了の課題ですが、「いつやると決めた」状態は完了の状態として脳は認識します。
ふと頭によぎったら紙をチラッとみて「これは○○にするって決めてる課題だな」と確認することで集中力を切らすことなく作業が進みやすくなります。
もし、これでも他のことを考えてしまって集中できない場合は別の原因も考えられます。
一度あなたの作業スペースを見渡してみてください。
しっかりと整理整頓されているでしょうか?
物による雑念も「他のことを考えてしまう原因」になりますので、もし整理整頓されていない場合は次の記事も参考にしてください。
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仕事の効率化に整理整頓が大切な本当のワケとは?知らないとヤバイです。
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ツァイガルニク効果を味方につけよう!
ここまでツァイガルニク効果によって集中力が低下することをお伝えしましたが、実はツァイガルニク効果を上手くコントールすると集中力を高めることができます。
次の記事で紹介していますので参考にしてみください。
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集中力が続かないとは言わせない!集中力を継続させる90分ルールとは?
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他のことを考えずに集中する脳を作る
ここまでは集中するためのテクニックですが、次の記事では脳そのものにアプローチします。
続けることで脳が成長し、脳構造そのものが集中しやすい状態になることがわかっている方法なので参考にしてくだい。
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マインドフルネス瞑想で集中力アップ!あれをやめると不安も消える!
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