あなたは寝るときにどのような服装で寝ていますか?
夏にはTシャツと短パン、冬にはジャージやスウェットという方は多いのではないでしょうか。
たかが寝巻と思うかもしれませんが、睡眠時の服装一つで睡眠の質は変わります。
例えば、ワコールとオムロンがおこなったパジャマと睡眠に関する調査では、パジャマを着たときは寝つくまでの時間が9分縮んだ。
また、夜中に目が覚める回数が約15%も減ったという結果が報告されています。
寝つきに関しては、睡眠薬でも10分から20分と言われているので、パジャマの効果がいかに大きいかがわかります。
今回は睡眠の質を上げるパジャマ選びのポイントについてご紹介していきます!
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睡眠の質を上げるパジャマ選びのポイントとは?
吸湿性が高く蒸れない
ひとがグッスリと眠るためには、体の中の体温(深部体温)が下がる必要があります。
深部体温は眠っている間も下がり続け、目が覚める少し前から上がり始めます。
季節問わず、人は眠っている間にコップ一杯ほどの汗をかくといわれています。
夏場は汗をしっかりと吸収して、さっと乾かなければ体温がうまく下がらなくなり、夜に目が覚めやすくなります。
冬場は汗をしっかりと吸収しなければ冷えの原因にもなります。
体が冷えると、「これ以上体温を下げてはダメだ!」と体の防御機能が働いて深部体温の低下を妨げてしまいます。
夏は吸湿性と速乾性が高く涼しいモノを選び、冬は吸湿性と保温性が高く温かいモノを選ぶと眠りやすくなります。
ゆったりとして寝返りがうちやすい
体は寝るときに締め付けられると、眠りが妨げられたり、寝返りがうちづらくなります。
寝返りには体の歪みを調整したり、血液やリンパの流れを促す働きもあるので、これらが妨げられると疲労物質が体から抜けづらくなります。
また、寝返りには湿度や体温を調整する働きもあるので、締め付けられる物を選ぶと夜中に目が覚めやすくなったり、寝ても疲れが取れないといった状態になります。
パジャマを選ぶ際には、ゆったりとした動きやすいものを選びましょう。
肌触りの良いもの
肌触りの良いものと一言でいっても、サラサラしているもの、ふんわりしているもの、しっとりしているものなど色々あります。
肌触りについては、実際に触ってみてあなたが心地よいと感じるものを選ぶのが大切です。
人により心地よいと思う肌触りは違います。
いくらゆったりとしていて、吸湿性が高くても、肌触りが嫌いであれば睡眠の妨げになるので、あまり難しく考えずに直感で良いと思ったものを選んでください。
睡眠の質を上げるパジャマの素材選び
使える時期が長いパジャマ素材
二重ガーゼ
二重ガーゼは赤ちゃんの産着にも使われており、通気性と吸湿性が良いです。
また、最初は少しごわついた感じがありますが、着れば着るほどやわらかく肌になじむのが特徴です。
春・夏・秋に適したパジャマです。
三重ガーゼ
寒い時期でも対応できるガーゼ生地です。
二重ガーゼよりも保温性に優れており、秋・冬・春に適したパジャマです。
パイル
ふんわりと柔らかい肌触りが特徴です。
二重ガーゼは型崩れがしにくく伸びにくい素材ですが、パイルは伸縮性がたかくシワになりにくいです。
夏にお勧めのパジャマ素材
サッカー
デザインは表面にしわ模様がついています。
サラッとさわやかな肌触りで、肌にまとわりつきにくいです。
リップル
デザインはさざ波のようなシボがついています。
サラッとした肌触りで、汗がべたつきにくいです。
冬にお勧めのパジャマ素材
キルトニット
ふっくらとした肌触りで、保温性が高い素材です。
フランネル
ふわふわとしたやわらかな肌触りで保温性に優れた素材です。
睡眠の質を上げるパジャマまとめ
パジャマには睡眠中に起こる体の変化や環境に対応し、朝まで気持ちよく眠れるようにする役割があります。
これまでTシャツに短パン、ジャージやスウェットで寝ていた場合は、パジャマに変えるだけでも睡眠が改善される可能性があります。
今回ご紹介したパジャマ選びのポイントを踏まえて、あなたにあったパジャマを探してみてください。
- 肌触りのよい素材
- 動きを妨げないゆったりとしたもの
- 吸湿性の高い素材
- 夏場は速乾性の高い物
- 冬場は保温性の高い物
肌触りがよく、夏は涼しく、冬は暖かいゆったりとしたパジャマを選ぶようにしましょう。