私たちの体や心に大きな影響を与える神経伝達物質。
ただ神経伝達物質を辞書で調べても難しい用語が並んでいるので理解するのが難しいかと思います。
この記事では、「結局、神経伝達物質は一体なに?」という方にむけて、できるだけ簡単にわかりやすく解説しています。
読み終える頃には神経伝達物質が私たちにどのような影響を与えるのかがわかりますよ!
神経伝達物質を簡単に解説!
神経伝達物質の影響を紹介するまえに、まずは神経伝達物質の役割をものすごく簡単に説明します。
超簡単!神経伝達物質の役割
私たちの脳内にはニューロンと言われる神経細胞が1000数百億以上あると言われています。
私たちが目や耳、口などから得られる情報はニューロンから別のニューロンや器官に伝わって処理されます。
ニューロンなどの神経細胞のネットーワークがあるおかげで、私たちの脳は複雑な活動を可能にしています。
そして今回紹介する神経伝達物質はニューロンから別のニューロンへと情報が伝わるときに必要となります。
ニューロンにはそれぞれに1万個程度のシナプスと言われるものがついています。
ニューロン間の情報はシナプスを通して行われます。
ただ、シナプスの間には隙間が空いているのでそのままでは情報を伝えることができません。
そこで、シナプスは神経伝達物質を隣のシナプスに放出して情報をつたえます。
つまり、神経伝達物質とはニューロンからニューロンに情報を伝えるための橋渡し的な役割があります。
では、なぜ情報を伝達する橋渡し役が私たちの体や心に影響を及ぼすのでしょうか?
神経伝達物質が与える影響
情報の橋渡しをしてくれる神経伝達物質ですが、現在わかっているだけでも100種類以上存在しています。
そして、それぞれが異なる性質を持っており、私たちの体や心に影響を与えます。
例えば、代表的な神経伝達物質には次のようなものがあります。
代表的な神経伝達物質
- ドーパミン
- ノルアドレナリン
- アドレナリン
- セロトニン
- GABA
- アセチルコリン
ドーパミンが放出されると喜びや達成感などを感じることができ、ノルアドレナリンやアドレナリンは怒りや不安を感じます。
それぞれの神経伝達物質がバランスよく分泌されることで、私たちは感情豊かに喜怒哀楽を感じることができます。
また神経伝達物質のバランスが崩れてしまうと喜びを感じられなくなったり、イライラしやすくなったり、うつ病の原因になったりと良くない影響が現れます。
神経伝達物質を活用しよう!
ここまで神経伝達物質の役割や影響についてみてきましたが、うまく利用することで仕事や勉強など様々な場面で役立てることができます。
感情や体を整える効果以外にも、集中力や記憶力、判断力など、脳のパフォーマンスを高める働きもあります。
脳は入ってくる情報や刺激によってどの神経伝達物質を分泌するかを決めます。
完全にコントロールをすることは不可能ですが、それぞれの神経伝達物質の分泌を促す方法はあります。
当ブログでは別記事で、主要な神経伝達物質の働きや分泌を促す方法についても紹介していますので合わせてご覧ください。
神経伝達物質とは?の簡単なまとめ
今回は専門的なことは抜きにして、できるだけ簡単に神経伝達物質の役割と影響について紹介してきました。
神経伝達物質は脳内で情報のやり取りをする際に必要となり、分泌される種類によって私たちの体や感情、脳のパフォーマンスにも影響を及ぼします。
神経伝達物質をうまく活用することで、仕事や勉強効率などを上げることもできます。
逆に神経伝達物質がうまく働かなくなると、脳のパフォーマンスの低下や、うつ病などの病気の原因にもなります。
別記事ではそれぞれの神経伝達物質の役割や活性化する方法も紹介していますので是非ご覧ください。
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