睡眠不足が脳のパフォーマンスを低下させることは多くの研究結果で明らかになっています。
では逆に睡眠不足を解消するために長時間睡眠をとった場合はどうなるのでしょうか?
今回は長時間睡眠と脳のパフォーマンスの関係について研究結果をもとにご紹介します!
寝すぎと脳のパフォーマンスの関係
長時間睡眠が脳の認知能力(記憶力、注意力、思考力など)に与える影響について2つの研究結果をご紹介します。
年代によっては睡眠不足以上に脳のパフォーマンスが落ちる
イギリスのウォーリック大学が50~89歳の約9,000人の男女を対象に睡眠時間と脳のパフォーマンスについての調査を行いました。
50~64歳の人では睡眠時間が6時間未満の人と8時間以上の人が、7時間睡眠の人に比べて脳の認知能力が低下していたそうです。
さらに65~89歳の人では睡眠時間が8時間以上の人だけが記憶力と意思決定能力が低下しており、長時間睡眠をすると頭が悪くなることが発表されています。
9時間以上の睡眠で認知能力が倍近く低下
また米国のコロンビア大学とニューヨークにあるマドリード大学病院が合同でおこなった実験もあります。
60~70歳の2,700人を対象に3年間にわたり長時間睡眠と脳の関係についての研究がおこなわれました。
2,700人の平均睡眠時間の割合は次のようになっています。
睡眠時間の割合
- 6~8時間・・・49%
- 9時間以上・・・40%
- 5時間以下・・・11%
この中で認知能力が一番低下したのが9時間以上の人たちで、1日の平均睡眠時間が6~8時間の人に比べて認知能力が2倍近くも低下していることが発表されました。
参考記事:http://www.medicalnewstoday.com/articles/267176.php
まとめ
今回は長時間睡眠が脳に与える影響について研究結果をもとにご紹介しました。
年代に関係なく9時間以上の睡眠は脳の認知能力を低下させることがわかっています。
つまり、「9時間以上の睡眠は頭が悪くなる」ということです。
今回は寝すぎることが脳に与える影響に絞ってご紹介しましたが、長時間睡眠が与える影響は脳だけではありません。
詳しくは別記事で紹介しますので興味があればご覧ください。