テンションや気分を上げる方法はたくさんありますが、今回は簡単かつ短時間で効果を実感できる方法をご紹介します。
ユニークな方法なので楽しみながらご覧ください。
簡単だけど効果抜群!気分を上げる方法とは?
結論から言いますと、今回ご紹介する気分を上げる方法とは2分間あるポーズをとることです。
なんだか少し嘘っぽい印象があるかもしれませんが、姿勢と気持ちには密接な関係があり、姿勢が気持ちに影響を与えることは生理学的にも証明されています。
姿勢が気持ちに与える変化を感じてみよう!
ポーズの話に入る前に、姿勢が気持ちに与える変化を少しだけ体験してみましょう!
まず、嫌なことを思い出しながら、視線を少し下に落として、猫背になりながら落ち込んでみてください。
だんだんと気分が落ちていくのを感じたのではないでしょうか?
では次に、少し上を向いて、胸を張りながら嫌なことを思い出して落ち込んでください。
どうでしょうか?先ほどよりも落ち込みにくかったのではないでしょうか?
逆もやってみましょう!
嬉しかったことを考えながら、視線を少し下に落として、猫背になりながら喜んでみてください。
先ほどと同じように、少し上を向いて胸を張りながらも試してみてください。
どちらが喜びやすかったでしょうか?
きっと大半の方は上を向いて胸を張りながらの方が、自然と嬉しい気持ちが膨らんできたと思います。
これだけでも、少なからず姿勢と気持ちはリンクしていることがわかっていただけたかと思います。
では、本題である2分で気分を上げるポーズについて見ていきましょう!
たった2分で気分が上がるハイパワーポーズとは?
姿勢と気分の関係についてハーバード・ビジネス・スクールの社会心理学者エイミー・カディ准教授が面白い研究をおこなっています。
実験では被験者を2つのグループに分けて、それぞれ異なったポーズを2分間とってもらいます。
1つ目のグループはハイパワーポーズと言われる、腰に手をあてて胸を張ったポーズであったり、ふんぞり返って座るポーズであったり、自信がありそうな人がとるようなポーズをします。
ハイパワーポーズの特徴は、自然と視線が上向きになります。
2つ目のグループはローパワーポーズと言われる、下を向いたり、背中を丸めたりと自信がなそさそうな人がとるポーズをしました。
ローパワーポーズの特徴は、ハイパワーポーズとは逆に視線が下向きになります。
実験ではたった2分の姿勢の違いで、2つのホルモンバランスに変化が現れました。
1つ目は「テストステロン」といわれる気分を高めてくれるホルモンです。
2分間ハイパワーポーズをとった人は、その前と比べてテストステロンが20%増加。
ローパワーポーズをとった人は、その前と比べて10%も減少しました。
テストステロンには幸福物質ドーパミンの分泌を促す効果があり、幸福感や気分を高める働きがあります。
また、それ以外にも集中力や記憶力を高める効果もあります。
逆にテストステロンが不足すると、気分が落ち込んだり、うつ病の原因にもなります。
2つ目は「コルチゾール」といわれるストレスホルモンです。
2分間ハイパワーポーズをとった人は、その前と比べてコルチゾールが25%減少。
ローパワーポーズをとった人は、その前と比べて15%増加しました。
コルチゾールはストレスを感じた時に多く分泌される特徴があります。
つまり、ハイパワーポーズをとるとストレスを感じにくくなるということです。
コルチゾールの過剰分泌も、テストステロンの不足と同様に、気分の落ち込みや鬱病の原因になります。
まとめ
それでは最後に要点をおさらいしておきましょう!
今回のポイント)
<姿勢と気分の関係>
- 姿勢は気持ちに影響を与える。
- 2分間のポーズの違いでホルモンレベルで気分が変わる。
<ハイパワーポーズの効果>
- テンションや気分が上がる。
- 集中力や記憶力が上がる。
- ストレスに強くなる。
今回の記事を読んで、「こんなことで効果があるの?」と思った方は多いかと思います。
ただ、姿勢によって自信が増したり、困難なことに粘りづよくなるなど、姿勢によって気分が変わることは多くの研究結果で証明されています。
実際に私も嫌なことや緊張する場面の前にはハイパワーポーズをしていますが、気持ちの切り替えが早くなったのを感じます。
人前ではやりにくい方法ですが、トイレなどがあればたった2分で気分を上げれるので、物は試しでまずは行動してみてください♪
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