「集中力を高めるためには糖分」ということでチョコレートを食べている人は多いのではないでしょうか。
ただ、チョコレートは選び方やタイミングを間違うとパフォーマンスが低下する原因にもなります。
今回は集中力を高めるチョコレートの選び方からタイミング、持続時間などについて紹介していきます。
集中力を高める効果的なチョコレートの活用法
それでは効果的にチョコを使って集中力を高める方法についてご紹介していきます。
まずはチョコの選び方から見ていきましょう!
集中力を高めるチョコの選び方
チョコには集中力を高める効果があることはいくつもの研究で報告されていますが、どれでもいいというわけではありません。
チョコの種類によっては集中力を高めるどころか、集中力を下げる原因にもなってしまいます。
×糖分の多いミルクチョコ
まず、やめていおいた方がいいのは糖分の多いミルクチョコです。
たしかに糖分の多いチョコレートは、脳に栄養が届くのが速く集中力を高めてくれます。
では、なぜダメなのでしょうか?
これには血糖値が深く関係しています。
糖分の多い甘いチョコレートは吸収が速く脳に栄養が届きやすいのですが、血糖値を一気に上げてしまいます。
血糖値が一気に上がると体はそれを抑えるためにインスリンというホルモンを大量に分泌します。
そして問題なのが、インスリンが大量に分泌されると血糖値が一気に下がって、脳はエネルギー不足を訴えて空腹と眠気を感じるようになります。
するとまた甘いものを食べてはインスリンが分泌されて…の悪循環にはまり、最終的にはチョコを食べる前よりも集中力が低下してしまいます。
少量であれば良いのですが、甘くて美味しいチョコって一口食べるとなかなか止まらなくなりますよね。
勉強や仕事に集中したいときはできるだけ避けておいた方が賢明です。
〇アーモンドチョコレート
集中力を高めるためにお勧めなのがアーモンドチョコレートです。
アーモンドに含まれている脂質は糖質よりも吸収が遅いので腹持ちがよく集中力が長く続きます。
また、アーモンドが入っているとしっかりと噛んで食べなければいけません。
噛むという咀嚼には脳を活性化して集中力や記憶力などの認知機能を高める効果があります。
さらに、アーモンドには精神状態を安定させるセロトニンの原料になるトリプトファンも含まれているのでお勧めです。
〇ダークチョコレート
次におすすめなのが甘さ控えめのダークチョコレートです。
ダークチョコは糖分が少ないので血糖値の上昇と下降がなだらかで眠くなりにくく集中力も持続しやすいです。
またチョコーレートが集中力の向上に良い理由として、脳の栄養素となるブドウ糖を含んでいる以外にテオブロミンがあげられます。
カカオに含まれているテオブロミンには気分を安定させたり集中力を高める効果があります。
さらにカカオに含まれているカカオポリフェノールには記憶力や学習能力を高める効果も報告されています。
チョコレートのなかでもダークチョコレートはカカオ由来の原料の割合が多いため、カカオポリフェノールやテオブロミンといった効果的な成分が多く含まれています。
ダークチョコにもいろいろ種類がありますが、カカオ70%のチョコで脳が活性化したという研究報告があります。
ダークチョコを選ぶときには、カカオ70%以上の物を1つの目安としてみてください。
効果的なチョコの食べ方
チョコの持続時間は種類にもよりますが、米ロマリンダ大学の研究によると48グラムのビターチョコを食べた30分後に脳が活発になり、60分後には通常の脳波に戻ったそうです。
このことからもチョコを食べるタイミングは試験や集中したい作業の15~30分ほど前が効果的だと言えます。
また食べる量としては、糖質の量によるので一概には言えませんが、先ほどのビターチョコの48グラムは板チョコ1枚分ほどの量になります。
ただ、多く摂りすぎた場合は血糖値の乱高下により逆に集中力が下がってしまうので、ビターチョコの場合は板チョコ半分ほど、アーモンドチョコの場合は2粒くらいから調整してみてください。
食べる量が少ない分にはそれほど困りませんが、食べ過ぎないようにだけ注意してください。
集中力を高めるチョコの活用法まとめ
今回ご紹介したように、チョコで集中力を高めるにはチョコの選び方やタイミングがとても大切です。
他にも集中力の高め方については別記事で紹介していますので是非ご覧ください。
それでは最後に今回のポイントをまとめておきます。
今回のポイント
<集中力を高めるチョコの選び方>
- 血糖値の乱高下を引き起こさない
- アーモンドチョコがお勧め
- ダークチョコ(ビターチョコ)はカカオ70%以上のもの
<チョコの効果的な食べ方>
- 食べてから30分後にピークを迎え60分後には効果が消える
- 勉強や仕事など集中したい作業の15~30分ほど前に食べる
- ビターチョコの場合は板チョコ半分くらいの量から始める
- アーモンドチョコの場合は2粒くらいから始める
- チョコは少量で困ることはないが、食べ過ぎるとマイナスに働くので注意