眠気覚ましや集中力を高めるために栄養ドリンクやエナジードリンクを試す方は多いのではないでしょうか。
この記事では栄養ドリンクやエナジードリンクに集中力を高める効果が本当にあるのか?
集中力を高めるためにはどのような飲み物を飲めば良いのかを紹介しています。
なんとなく栄養ドリンクを飲んでいるという方は、ひょうっとしたらそれが原因で集中力が落ちているかもしれませんよ!
コンテンツ
栄養ドリンクやエナジードリンクに集中力を高める効果はあるのか?
エナジードリンクの集中力にもたらす影響
ここではエナジードリンクと集中力の関係を調べた研究を1つご紹介します。
まず、被験者はランダムに次の5つのグループに分けられます。
レッドブル以外の4つは、味や香りをレッドブルに似せてつくられています。
- カフェイン(80mg)が入った飲み物
- カフェイン(80mg)とタウリンが入った飲み物(一般的な栄養ドリンク)
- タウリンが入った飲み物
- レッドブル
- レッドブルに似せた水
これらのドリンクを飲んだ45分後に、以下の項目における変化を調べました。
- 集中力
- 記憶力
- 体の持久力
- 疲労感
- 筋力
結果、どれも差は見られなかったそうです。
つまり、栄養ドリンクもエナジードリンクも、たんなる水を飲むのも変わらないということです。
原因の一つとしてはカフェインの量が挙げられます。
カフェインは100~200mgほど摂るとパフォーマンスが上がると言われているので、レッドブルをはじめ、一般的なエナジードリンクや栄養ドリンクではカフェインの量が足りない傾向にあります。
これを聞いて、「じゃあ、飲む量を増やそう!」と思った方は待ってください。
それをしてしまうとドンドン集中力の低下を引き起こす原因を作ってしまいます。
栄養ドリンクやエナジードリンクのせいで集中力が低下?
まず栄養ドリンクやエナジードリンクには砂糖が多く含まれすぎです。
砂糖は脳の栄養になる反面、血糖値を急激に上げる働きがあり、体内に入れると過剰な血糖値の上昇を抑えるためにインスリンというホルモンが大量に分泌されます。
インスリンにより血糖値が急激に下がると、人は空腹を感じます。
するとまた甘いものが欲しくなって手を出してしまい血糖値の乱高下が起こります。
血糖値の乱高下が起こると脳への安定したエネルギー供給ができなくなり、集中力を下げる原因になります。
ここではレッドブルを例に挙げますが、レッドブル1缶に含まれる砂糖の量は39gです。
栄養ドリンクやエナジードリンクを多めに飲むと一時的にはカフェインの甲力で集中力が上がった感覚になる場合もありますが、結果的には血糖値の乱高下により集中力の低下の原因になります。
この点からも、本当に集中力を高めたいのであれば栄養ドリンクやエナジードリンクには手を出さないことをおすすめします。
じゃあ、集中力を高めるためにはどんな飲み物が良いの?
ということでお勧めは次の2つです。
- 水
- カフェイン(コーヒーや紅茶などで)
これを聞いてガッカリした方もいるかもしれませんが、飲み方を工夫することで集中力をグン!っと高めてくれます。
水とカフェインの集中力を高める飲み方については次の記事で紹介しているのでよければ参考にしてみてください。
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栄養ドリンクに集中力を高める効果はあるのか?研究結果でわかった真相とは
続きを見る
集中力を高める栄養ドリンクまとめ
それでは最後に今回のポイントをまとめておきます。
今回のポイント
<栄養ドリンクは集中力を高めるのか?>
以下の項目において栄養ドリンク、エナジードリンク、たんなる水では効果に差はなかった。
- 集中力
- 記憶力
- 体の持久力
- 疲労感
- 筋力
<栄養ドリンクやエナジードリンクのデメリット>
- そもそも集中力を高めるために必要なカフェインが足りていない。
- 糖分が多すぎるため血糖値の乱高下が起こり、逆に集中力が低下する。
結論としては栄養ドリンクやエナジードリンクを飲んで集中力を高めようとするのはやめたほうが良いです。
集中力を飲み物で高めたいのであれば、水とコーヒーを上手に活用しましょう!