眠気覚ましと言ったらカフェイン!
ということでコーヒーを飲んだものの、眠気が覚めないといった経験があなたにもあるのではないでしょうか?
今回はコーヒーで眠気が覚めいない理由と、眠気対策にカフェインをどのように使えば効果的なのかをご紹介します!
コンテンツ
コーヒーで眠気が覚めないのはなぜ?
まず私たち人間が眠たくなるメカニズムを簡単に知っておくと、カフェインの眠気対策効果が理解しやすくなります。
眠気のメカニズム
私たち人間はいくつもの睡眠物質が分泌されることで眠たくなります。
その中でも代表的なのが「アデノシン」です。
アデノシンは、私たちが起きて活動しているかぎり増え続けます。
そして私たちの脳内にはアデノシンの量を計る「受容体」と呼ばれるものがあります。
受容体にアデノシンが溜まり、一定量を超えると眠たくなってきます。
これが眠気のメカニズムです。
コーヒーの効果
コーヒーに多く含まれるカフェインには、アデノシンの量を計る受容体に蓋をする働きがあります。
そのため、コーヒーを飲むとアデノシンの量を正確に測れなくなり、眠気がこないという効果があります。
コーヒーで眠気が覚めない原因
カフェインには覚醒作用があるので多少眠気を覚ます働きもありますが、どちらかと言えば眠気がくるまでの時間を遅くする働きが主です。
そのため、眠たくなってから飲むのではなく眠たくなる前に飲む必要があります。
コーヒーを飲んでも眠たくなる理由
カフェインの効果は長くて5時間程度です。
また、コーヒーを飲んでからカフェインの効果が表れるまでには30分ほど時間がかかります。
アデノシンは起きている限り増え続けるので、カフェインがブロックし続けられる時間には限度があります。
コーヒーの効果的な眠気対策の方法
コーヒーに含まれるカフェインは、あくまでもアデノシンをブロックする働きがあるだけで、いくら多くカフェインをとっても完全に眠気を取り去ることはできません。
また、たまったアデノシンをクリアにするためには睡眠をとる必要があります。
そこで、お昼休憩にも簡単にできるのがコーヒーナップという方法です。
コーヒーナップで眠気対策
コーヒーナップとはコーヒーと仮眠を組みあわせて元気になる方法です。
仮眠の効果については別記事で紹介しているので、詳しくはそちらをご覧ください。
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【NASA実証】最適な仮眠は何分?脳機能を高める仮眠の仕方とは?
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コーヒーを飲んでからカフェインの効果が表れるまで約30分後ですので、仮眠をとる前にコーヒーをカップ1杯分飲んでおきます。
すると仮眠によってアデノシンが減ったところで、カフェインが効きだして眠気の低い状態で受容体に蓋をしてくれます。
またコーヒーの覚醒作用で目が覚めやすくなるので、寝すぎを防いでスッキリと目覚めることができます。
コーヒーナップは眠気対策効果と、記憶力や集中力といった脳機能を向上させる働きがあることが数々の研究でわかっています。
気軽にできる方法なので試してみてください♪
まとめ
それでは最後に要点をおさらいしておきましょう!
今回のポイント)
<コーヒーの役割>
- 眠気覚ましではなく、眠たくなるまでの時間を延ばしてくれる。
- 効き目は長くて5時間
<コーヒーの効果的な眠気対策>
- 眠たくなる前に飲む
- 仮眠と組みわせると効果的
少しだけ眠気のメカニズムとカフェインの役割を知っておくことで、コーヒーの効果は大きく変わってきます。
眠たくなってから眠気解消に飲むのではなく、眠たくなる前に飲むようにしてみてください。
これだけで一日のパフォーマンスは大きく変わってきますよ♪
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