人前でプレゼンしたり、発表したりするときに緊張してしまう人は多いかと思います。
わたしも人前で話すことが多いのですが、毎回心臓がバクバクしてしまい、ヒドイときには緊張を和らげる薬を飲むことさえありました。
人前で発表する前には緊張することによって、
- うまくいかなかったらどうしよう…
- 頭が真っ白になったらどうしよう…
- 頼りないひとだと思われたらどうしよう…
こんなことばかり考えていました。
今回は私が試してよかった科学的な視点から緊張を味方につけて落ち着く方法をご紹介します!
緊張は味方につけると最高のパフォーマンスを発揮してくれます!
緊張を味方につけて落ち着く方法
まず多くの人が面接やプレゼン、発表など人前で話すときには次のように思っているのではないでしょうか?
- 緊張したらどうしよう
- うまく話せなかったらどうしよう
- 期待に応えられなかったらどうしよう
こうならないように大半の人が気持ちをリラックスさせようとします。
けど、緊張を抑えようとすればするほど緊張は大きくなる性質があります。
そして「緊張が収まらないから失敗するに決まっている…」と不安になりドンドン悪い方向へ進んでいってしまいます。
緊張はあなたの味方
「適度な緊張はパフォーマンスを高める」ということはあなたも聞いたことがあるかと思います。
実は緊張というのは悪いものではなく、あなたにとって最高の味方になります。
なぜ人前で話す前などに緊張するのか、少しだけ緊張のメカニズムをご説明します。
緊張のメカニズムを知ると味方だとわかる
緊張とは太古から存在する人間の防衛本能が関係します。
狩りをして生活していた時代では、いつどこから猛獣に襲われるかわかりません。
狩りに出かけて獲物を追いかけているときに、ふと木の上に肉食獣が目を光らせてこちらを見ていることに気が付きます。
この瞬間、脳は危険信号を察知して緊急発令を全身に送ります。
体内ではノルアドレナリンとうい物質が放出され、脂肪や糖分といったエネルギーが血液中に吸収されて血糖値や心拍数を上昇させて体中の筋肉に血液を送ります。
これにより肉食獣から逃げきるための最高のコンディションを瞬時に作り出します。
そして色んなことを考えすぎて逃げ遅れないように、思考を司る前頭前皮質と呼ばれる脳の機能は低下し、逃げることにだけ意識を集中するようになっています。
つまり、緊張状態になることによって人は目の前の危機を最善の形で処理しようとします。
緊張状態になると放出されるノルアドレナリンがもたらす効果
- 集中力が高まる
- 判断力が高まる
- 記憶力が高まる
- 身体能力を高める
- 学習能力の向上
このように、緊張状態に放出されるノルアドレナリンには「身体的パフォーマンスの向上」と「脳のパフォーマンスの向上」効果があります。
つまり適度な緊張は、これから起こる不安に対応できるように体がとっている防衛本能です。
緊張はあなたのパフォーマンスを最大に高めてくれる心強い味方ということです♪
私もプレゼン前は心臓がバクバクでしたが、「緊張=味方」と考えると少し落ち着いて適度な緊張を保てるようになりました。
また言葉は感情を作るので、緊張してきたら積極的な言葉を声に出すと良いです。
私の場合は緊張を感じると、「よし!パフォーマンスが上がってきたぞ!」と声に出すようにしています。
緊張が味方になる条件
ただ、緊張があなたの味方をしてくれるのには条件があります。
それは事前準備をしっかりとしていることです。
しっかりと準備をした場合には、本番が始まる前にはすごく緊張しますが始まってしまうと落ち着きを取り戻してきます。
逆に準備不足の場合は、本番が始まるまでは「大丈夫かな…」と不安だけが続き大きな緊張はほとんどやってきません。
本番が始まった瞬間に「ドーン!」と頭の中が真っ白になって心臓がバクバクして良くない緊張状態になってしまいがちです。
こうした悪い緊張を経験すると「緊張=悪い物」と捉えてしまい、良い緊張の時でさえ「緊張してしまった!どうしよう!?」とパニックになってしまいます。
緊張にも良い緊張と悪い緊張があることを知っておくことで、本番でのパフォーマンスはまったく変わってくることを頭に入れておいてください。
緊張を味方につけて落ち着く方法まとめ
もともと緊張というものは恐怖や不安に全力で対応できるようにするための防衛本能です。
しっかりと準備した人ほど本番前には「失敗したらどうしよう…」と不安になることが多いですが、そうしたときの緊張というのはあなたの味方になります。
繰り返しになりますが、緊張すると分泌されるノルアドレナリンには次の効果があります。
- 集中力が高まる
- 判断力が高まる
- 記憶力が高まる
- 身体能力を高める
- 学習能力の向上
ただノルアドレナリンが分泌すると、心臓がバクバクなって落ち着きがなくなります。
『緊張=悪い物』と捉えていると心臓のバクバクが焦りになってしまいますが、『緊張=パフォーマンスを上げる味方』だと思うと落ち着いて対処できるようになってきます。
ちなみに今回ご紹介した緊張を味方につけて落ち着く方法は、これからプレゼンや面接、試合前などに有効な方法です。
日常的にストレスを抱えてずっと体が緊張状態のような場合は別の対処法が必要となりますので、そちらについては別の記事でご紹介したいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございます。
少しでもあなたのお役にたてれば幸いです♪